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SPECIAL

2025.03.14

エパリダ 連続キャストインタビュー vol.4:指出毬亜×M・A・O

「クローバー」に一時加入(スポット)として参加、のちに正式メンバーとなったネネと、元「サンダーパイク」メンバーで、「無色の闇」での一件を経て「クローバー」に加入することになったジェミー。ふたりのキャラクターやユークへの思い、そして作品のこれからの見どころについて、ネネ役の指出毬亜、ジェミー役のM・A・Oに語ってもらった。

 

「クローバー」におけるユークの“ママ感”が魅力!?

――まず、おふたりが演じるキャラクターの印象を聞かせてください。

指出      ネネは一言で言うならやんちゃ心のある子ですね。これまで私があまり演じてこなかったタイプのキャラクターで、オーディションでも別の役を受けていたんです。なので最初は悩みもしたのですが、やんちゃな部分は私も似ているなと演じながら思うようになりました。

M・A・O       ジェミーちゃんは、ユークさんにおんぶにだっこであったにもかかわらず、最初はそれを理解せずにパーティから追い出す側に立っていました。ただ、パーティの中ではユークさんの悪口をあまり言う方ではなく、裏では後ろめたさも感じていましたね。実際は自分の良くない行動を反省することができる女の子だと思ったので、ちょっとやんちゃで気が強い部分を意識しながら、回を追うごとに彼女の本当の気持ちを明らかにできればと考えていました。


――物語としては王道のファンタジーであり、異世界ものです。物語の特徴をおふたりはどのように捉えていましたか?

指出      ダンジョンを探索する様子を生配信する、という設定に最初はびっくりしましたね。食事のシーンまで配信していて。

M・A・O  確かに配信は新しいなと思いました。女性が身に着ける武具のプロモーションの仕事が舞い込んだりして、しかもそれがお洒落なCMのようなテイストで、配信×ダンジョンの見せ方が面白いと感じました。逆に男性の武具のプロモーションの場合だと、「強い!速い!硬い!」みたいになるのかなと想像したり(笑)。

指出      (笑)。あとは、「クローバー」のメンバーはみんな個性豊かで、しかも互いのことをきちんと思い合っているのが印象的でした。話が進むごとに心が温まるというか。

M・A・O  特に、「クローバー」におけるユークさんの“ママ感”(笑)。先生と教え子の関係性というのもあると思いますが、他のメンバーを心配する姿が、パパというよりもママのようです。


――おふたりは、「クローバー」に途中から加入するメンバーとなります。

指出      元々の4人があれだけ仲良くしているので、演じる側としても「入っていけるかな?」と思うくらい、関係性が出来上がっているなと思いました。しかもネネは完全に「はじめまして」だったので、最初はビビっていましたが、すぐに仲良くなったので微笑ましい気持ちで見ていました(笑)。

M・A・O   ユークさんも含めて、パーティのバランスが良いですよね。ジェミーちゃんが加入するときも、あれだけ対立していたパーティのメンバーだったにもかかわらず、快く笑顔で受け入れてくれる懐の深さには驚きました。一方で、ユークさんのことを全肯定するわけではなく、ダメなものはダメと言えるような、みんなで話し合うことができる関係性が素敵だなと思いました。

 

 

ジェミーとネネ、ふたりの関係性は?

――ジェミーは「サンダーパイク」のメンバーであったわけですが、「クローバー」とは異なるタイプの個性派集団でした。

M・A・O      はい。キャストのみなさんも、お芝居では悪に徹していらっしゃいました。ディレクションでは「もっと(悪に)振り切っちゃって良いですよ」と言われることもありましたが、演じられている方はみなさん優しいので(笑)、アフレコ現場は和気藹々としていました。


――この作品では悪として現場と作品を盛り上げていこうと。

M・A・O      はい。「我々は悪い奴らなんだ!」という気合を感じました。その中で、ジェミーちゃんは抑え目にしなければいけないキャラクターだったので、少し申し訳なさがありましたね(笑)。第1話の「『配信』の準備くらいじゃない? 役立ってるのって」が悪のピークだったと思います。


――指出さんから見た、「サンダーパイク」の印象はいかがですか?

指出      悪に徹しすぎて、ちょっと可愛く見えてくるんです。みんな子供っぽさがあるので。

M・A・O      ユークママに甘やかされて育ったために(笑)。ワガママになってしまいました。

指出      (笑)。

M・A・O      指出さんの彼らに対する印象を伺って、「大人だ!」と思いました(笑)。元メンバーとしては、その悪さにどうしても目がいってしまうので。


――もしネネが「サンダーパイク」に参加していたとしたら……。

指出      えぇ!? でもネネも元盗賊(シーフ)なので、うまくいくかも。素直な子ではあるので、いろいろメンバーと意見を交わしながら順応しようとするかもしれません。


――ちなみに、指出さんから見たジェミーの印象は?

指出      お姉さんのような存在ですね。助けてくれるシーンもありますし、弟のために頑張っているというエピソードもある。ユークに接しているときの会話も、お姉さんっぽいというか、大人っぽい。整理整頓が上手だとか、自分に足りないものがたくさんあって、尊敬できる部分もあります。



――一方で、M・A・Oさんはネネにどのような印象がありますか?

M・A・O      人懐こく可愛らしいキャラクターですよね。整理整頓のときに素直に「尊敬するっす!」と言ってもらえたのはジェミーちゃんも嬉しかったと思います。「クローバー」のこれまでのメンバーとも異なる、やんちゃだけど純粋なタイプだと感じました。


――ネネとジェミーは、ふたりきりだとどういう会話をしているんでしょうね。

M・A・O      どんな話をしているのでしょうか……?

指出      そうですね……ジェミーちゃんに「サンダーパイク」時代のユークの話を聞かせてもらっているかもしれません。

M・A・O      ユークさんのこと以外にも、いろいろな知識や経験談を話していてほしいですね。ネネちゃんに「尊敬するっす!」と素直に言われて、照れながら(笑)。

 

 

これまで見せたことのない彼女たちの表情に注目!

――第9話までで印象に残ったシーンはありますか?

指出      やっぱりネネの初登場シーンですかね。「クローバー」に自己紹介をする、ネネの緊張が垣間見える場面だったのですが、私も緊張していたので、テスト収録のときに「緊張感があって良い」と褒められました(笑)。私とネネの緊張が良い感じにリンクしてくれたように思います(笑)。

M・A・O      私は、ダンジョンからみんなを逃がしたあとでわかる、ジェミーちゃんがひとりで映像を収録しながら、これまでの心情を吐露するシーンですね。ユークさんに謝ったら許してもらえるかもしれない、でもそれは都合良すぎかと自ら茶化している姿は、とてもジェミーちゃんらしいなと感じました。

指出
      ネネと関係がないところのシーンで印象的だったのは、サイモンが殴られるシーン(笑)。

M・A・O      サイモンさんの言動にはみんなモヤモヤしていたので、ベンウッドさんの一撃は爽快でしたね。視聴者の方も、「よしっ」と思われた方は多いと思います(笑)。

指出      アフレコ現場でも、あのシーンは(中島ヨシキさんの)演技も含めて印象的ですね。




――これからの展開を見る上でのヒントも聞かせてください。

M・A・O      ジェミーちゃん視点で言えば、第9話で「クローバー」のメンバーになり、それを迎え入れてくれたユークさんやみんなとのやり取りがどうなっていくのか、という部分ですね。

指出      ネネも一時加入(スポット)ではなく正式加入したので、みんなに認めてもらうじゃないですけど、いいところは見せようとしていると思います。これまでは、マリナたちがユークに対して「ただいま」と言っているとき、まだネネは言える立場じゃないかな……と悩んでいたのですが、最近はようやく「ただいま」と言えるようになりました。他のメンバーとちょっと距離が縮まったネネの姿が見られると思います。

M・A・O      一緒に「クローバー」に加入したネネちゃんと共に、新しい表情が残りの話数から見えてくるはずです。

指出      ユークたちと共に、知らない土地に向かって、見たことがないものにも遭遇していきます。「クローバー」の、それを素直に受け止めて学んでいく姿勢にご注目ください。

M・A・O      もちろん、ユークママとのやり取りがどう変化していくのかも、楽しみにしていただけたらと思います!

 


<プロフィール>

指出毬亜(さしで・まりあ) 
WITH LINE所属。埼玉県出身。近年の参加作に、『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』シリーズ(エマ・ヴェルデ役)、『ウマ娘 プリティーダービー』シリーズ(ノースフライト役)などがある。

M・A・O(マオ)
イエローキャブNEXT所属。大阪府出身。近年の参加作に、『2.5次元の誘惑』(羽生まゆり役)、『トリリオンゲーム』(黒龍キリカ役)、『悪役令嬢転生おじさん』(グレイス・オーヴェルヌ役)などがある。